Q:
手術はこわくないですか?
ほとんどの手術は目を閉じたままお受けになれます。たとえば尖ったものを見続けることを求めたりすることはありません。
白内障手術は目を開けたまま行いますので、それを受けた経験のある方でしたら恐怖感は少ないだろうと思われます。
Q:
手術は痛くないですか?
局所麻酔の注射が効けば、ほとんど痛みなく手術にのぞむことができます。
麻酔の注射自体が痛くないように、31ゲージという細い針を使ってゆっくり注射すること、効いてくるまで数分待ってから手術を始めるなど細心の注意を払っております。
また、注射液の酸性アルカリ性を薬剤で整えて痛みを減らすようにしています。
それでも麻酔薬自体の性質から、薬液を注入している間はチクッ、でなくて、チクチクチクチクチクチクチクッくらいの痛みがあります。
細い針で作った剣山を刺されている感じですが、それも数秒で終わります。
そのあとは麻酔が効いている部分から追加していきますので、痛みは最低限と考えてください。
ご希望の方には、200円の寄付が必要ですが34ゲージというさらに細い針も用意しています。
Q:
手術は1回で短時間で終わらせてほしいです。
保険診療で、自然な外見の仕上がりを求め、さらに1回で済ませるというご要望にはおこたえできません。
1回で手術を済ませるということは、外見上の質や機能的な質を追求しないということです。
つまり、以前とだいぶ異なった見かけになってしまったり再発しやすい手術になるということです。
治療の内容によっては、2回以上の手術を前提とすることもあります。
Q:
術後に変な顔になりませんか?
何をもって変とするかは主観的なものに左右されると思います。美容外科手術ではありませんが、見る人に対して違和感を抱かせるような容貌になるような手術は避けようと考えております。
そして、機能的に有用な範囲で、二重まぶたの高さなど、選べるところはいくらかご本人のご希望を尊重するようにしております。
なお、多くの手術で手術中に一段落したところでご自分で鏡を見て確認していただくことができます。
ご要望があればその際にご相談できますので、満足度は高いようです。
Q:
手術を受けた方の術前後の写真を見せてほしいです。
特に眼瞼下垂手術前後の写真を見せることはできません。写真の要素の中でどこを重視してしまうかわからないからです。
元の顔が異なれば仕上がりは異なり、近づけようとしても限界があります。
誤解をしてしまって「こんなはずじゃなかった」という思いをさせたくないので、写真を見せている術式は一部のみとなります。
Q:
他院で手術をしましたが経過が思わしくありません。何度も手術を受けることは問題ありませんか?
何度も手術を受けることは可能です。ただし、こじらせてしまうとその後の手術はしにくくなるのはご想像の通りです。
機能的な問題があるなら迷わずお受けになるといいと思います。ただし、待てるものなら6ヶ月待ってからにした方がよいでしょう。
Q:
マニキュアやネイルをしていますが構いませんか?
通常は問題ありませんが、具合が悪くなったときに指で酸素飽和度を確認する必要があることがあります。
足の指を含めて1本でいいので、何も塗っていない、または透明なものしか塗っていない指を用意しておいてください。
Q:
傷跡は残りませんか?
眼瞼下垂の場合は、傷は二重まぶたの奥に隠れますので、もし残ったとしてもよっぽど見せようとしない限り目立たないものです。
また目尻を超えるような切開はよほど皮膚が余っていない限りおこなわずに小切開をしますので、そもそも目立つ場所には傷はないわけです。
眉毛下皮膚切除に伴う創は隠れないのでどうしても目立つとお考えください。
下眼瞼内反症の場合は隠れるわけではありません。しかし、まつ毛の近くの目立たない部位を切開しますので比較的目立ちにくいと考えていいでしょう。
そもそも保険診療は術後の傷には対応していないので、保険で通る薬はほとんどありません。
傷をきれいにするなら化粧品使用や地道な手入れをする心づもりでおいでください。
Q:
術後にかえって見えにくくなりました。
元々乱視がある方は、角膜がよく出て眼の実力が明らかになってしまうため、裸眼視力がかえって悪くなってしまう場合がございます。
これは術前に視力検査をしてあっても予測しにくいことで、高度な眼瞼下垂の場合におこりやすいことです。術後1〜3ヶ月程度でメガネを作り直す必要があります。
視野が欠けるなどの変化があった場合は、すぐにかかりつけの眼科におかかりください。
Q:
術後の傷はケロイドになりませんか?
まぶたは、基本的にケロイドにならない部位です。
それは皮膚が薄くて余裕があるからです。ケロイドになりやすいのは、皮膚を引っ張る力がかかりやすく皮膚が分厚いところです。
Q:
術後に目を閉じられなくなることはありませんか?
稀にあります。ほとんどは術中に検出でき、修正できます。
術中は局所麻酔が効いているためそもそもしっかり目を閉じることができないのですが、下の方を見たときにまぶたが下がらないようだと術後に目が閉じられなくなるリスクが高いと思われます。術中にはこれを確認しています。
また術後しばらくの間は、睡眠中に白目が少し見える人もいます。
先天性眼瞼下垂の方が目が閉じられない合併症が起きやすいものです。
Q:
患者側は素人なのでわかりません。切った方がいいかどうかを先生に決めてほしいです。
患者は医療に関しての知識がなくとも、顔や生き方については自分や保護者が一番よくわかっているはずです。
医師のやるべきことは医学知識をもって選択肢を示すことです。どの治療を選ぶかは、当然ですが自分でお決めになることです。理解できない、高齢なのでわからない、ということであれば、手術は受けないことをお勧めします。
Q:
二重まぶたの手術を自費でしていますでしょうか?
両眼で7万7千円で埋没法の手術をおこなっています。
条件があります。並行型でなく末広型、つまり目頭で線が内側に入り込む形にする形をご希望の場合のみお引き受けします。重いなど症状がある場合は保険適応になることがあります。アイプチをしようとしても全く歯が立たないような一重まぶたの場合は、切開法の適応となることがあります。
Q:
これを機会に女優のような二重になりたいです。
私は常に保険診療で手術をおこなっています。機能的な問題の解消を重要視していますので、大きく容貌の変わるご期待にはそいかねます。
例えば、高齢者の手術では10年前の顔に戻るだけ、それ以上にはならない、程度にお考えください。
ただし、場合によっては二重まぶたにした方が機能的に優れていることも多いため、二重になりたくないというご希望があったとしても、目立たない程度の二重になることをお勧めすることがございます。
Q:
手術の前後でワクチン接種をしても問題ないですか?
一般論として、可能であれば2週間以内の接種は避けた方が無難です。
術後は1週間後から接種可能です。
なぜなら、術後に熱が出たり化膿したりした際に、ワクチンが原因なのか手術が原因なのかわからなくなり、対応に困ることがありえるからです。