下眼瞼内反症の病態の首座は、下眼瞼牽引筋腱膜が瞼板からはずれていることにある。
そのため下眼瞼の眼輪筋短縮、切除、皮膚切除をしてもポイントをついて治したことにはならない。
しかも切って捨てる手術は思わぬ合併症を招くことがある。
手術手技
①吸収糸で手術されていたので瘢痕が強かった。それを解除した。
②周囲の皮下を剥離して皮膚を寄せてみるが、足りなかった。
③座位にさせてみたがやはり外反したため、今度は瞼板短縮を行う。
④それでもだめだったためY-Vflapによる上下方向の牽引の解除をした。
術前
術直後

