
霰粒腫
ものもらい・できもの・さんりゅうしゅ
ものもらい、できもの、とも呼ばれる霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、病期によって 治療が異なります。
細菌感染のものは薬で治せますが、しこりのあるものはそういうわけにいかないこともあり、特にお子さんで赤く目立つ場合、特に皮膚が薄くなっている場合は早めの治療が有効な場合があります。手術の目的は主に皮膚を守るためのものです。発生の元であるマイボーム腺はたくさんあるため、残念ながら再発することもあります
受診前に必ずお読みください
当院の霰粒腫診療は、「切開できるなら切ってほしい」という方のためのものです。「切った方がいいですか?」というご相談にはお答えしません。お答えするのは 「切れるか・切れないか」だけで、切開を受けるかどうかはご自分でお決めください。
受診の前に ― 3つの準備
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ウェブサイトと動画を見ておく
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「切開してもよい日」に初診を予約する(原則、初診当日に切開します)
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事前に写真を提出する
ご注意ください
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写真の提出がない場合、当日最大2時間お待ちいただくことがあります。
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サイト・動画をご覧でない場合お読みでないと判断したときは、いったん診察室を出て、院内で視聴後に出直していただくことがあります。ご家族で来られた場合は、全員が対象です。
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初診前の個別アドバイスはできません。厚生労働省は、初診前に診断や指示を行うことを不適切としています。写真に「切った方がいいか」「今できることはないか」といったメッセージを添えられても、ウェブサイトに記載した以上のことはお答えできません。
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初診日に切開せず後日に希望される場合は、あらためて手術枠を確保します。枠は午前中などに限られ、1ヶ月程度先延ばしになりますので、ご了承ください。
| 病期と手術適応
霰粒腫の成り立ち
始めは限局していたものが白い瞼板を溶かして破り、赤い眼輪筋、ついには皮膚をも溶かして破って表面に出てきます。そのときにはかなりの量の内容物があり、すでに組織は溶けて失われています。できるだけ内容物を取り出してこれ以上の欠損を防がなければ皮膚がなくなって引きつれてしまいます。

病期と病変タイプ
正常



瞼板の中にマイボーム腺の導管があり、正常に機能しています。上下各30本程度です。
瞼板前面を破壊し、眼輪筋、脂肪を破壊し、炎症が波及してきた場合。
痛みがあり、皮膚が赤くなります。赤い範囲の境界ははっきりしません。柔らかく、皮膚は薄くなってはいません。これより経皮的手術の適応になりますが、皮膚が薄くなっていなければ、薬物治療や経結膜的アプローチで も構いません。
限局型・結節型



病変がしこりの形で収まっている場合。
腺の開口部が詰まって、瞼板内に分泌物が溜まった状態。皮下にコロコロとしたしこりが触れる。
局所麻酔ができる年齢ならまぶたの裏側に穴をあけて中身を取り出す経結膜的手術を行うことが多いです。見かけの問題が気にならなければ様子を見て構いません。繰り返す場合に「根」を取ることで再発しなくなると考えがちですが、そういうわけでもありません。すぐ隣のマイボーム腺から再発することもありますのでよくお考えください。
小児では局所麻酔ができなければ全身麻酔となりますので、そこまでするほどのものなのかよくお考えください。また小児では吸収されることがしばしばあります。ただしその期間は1〜2年にわたることもあります。以下のびまん型に進行しなければ気長に様子をみてください。このページの下の方に「霰粒腫の切らない治療」というところがありますのでそれをお読みください。
しこりに対してあまり効果的な薬はありません。お近くの眼科で薬をもらっているとしたら、麦粒腫つまり感染であると考えられたか、特効薬ではないが現時点で少しでも効くかもしれないと考えられる薬を出してくれた、とお考えください。出された薬を長期間使ってよいのか、副作用はないか、など薬に対するご質問はお答えしかねます。処方してくれた眼科に問い合わせてください。
瞼板前面を破壊し、眼輪筋、脂肪を破壊し、炎症が波及してきた場合。
痛みがあり、皮膚が赤くなります。赤い範囲の境界ははっきりしません。柔らかく、皮膚は薄くなってはいません。これより経皮的手術の適応になりますが、皮膚が薄くなっていなければ、薬物治療や経結膜的アプローチでも構いません。
びまん型 / 皮膚菲薄化なし



瞼板前面を破壊し、眼輪筋、脂肪を破壊し、炎症が波及してきた場合。
痛みがあり、皮膚が赤くなります。赤い範囲の境界ははっきりしません。柔らかく、皮膚は薄くなってはいません。これより経皮的手術の適応になりますが、皮膚が薄くなっていなければ、薬物治療や経結膜的アプローチでも構いません。
この時期に投薬をしている際に、悪化してくることがあります。投薬は、感染である麦粒腫を疑ったときにする抗生剤や、少しの炎症をおさめるステロイドと思われます。悪くなっているということは、麦粒腫でなく霰粒腫であったということで、ステロイドでは治らないものであったということです。薬の内容が合わないのではなく、そもそも薬で治るようなものではなかったと考えられます。この時点で薬が効かないとして通院先を変更するのは良い判断ではないと考えられます。
びまん型 / 皮膚菲薄化


